あらすじ
現代日本で働く、しがないサラリーマンの俺。
唯一の趣味は、シルクロードやアッピア街道など、古今東西の「道」に想いを馳せることだった。
不慮の事故で命を落とした俺が、最後に願ったのはたった一つ。
「――歴史の流れを、文明の血脈たる『道』の視点から見届けてみたい」
その願いを聞き入れた神様は、俺の情熱を盛大に勘違いした。
「なんと高潔な願いか! よかろう、君を『道』にしてやろう!」
「ちがう、そうじゃない!」
魂の絶叫も虚しく、俺は異世界の忘れられた古道に転生してしまった。
動けない。喋れない。視覚も聴覚もない。
あるのは地面の「振動」を感じる力だけ。
絶望する俺だったが、やがて一人の旅人が俺の上を通り過ぎた時、脳内に声が響く。
【実績を達成しました。スキル《雑草駆除》Lv.1 を獲得しました】
――マジか。旅人が通るだけで、俺は成長できるのか!
これは、一本の道が、一人の少女と出会い、村を作り、街を育て、やがては国家の趨勢をも左右する「大陸の大動脈」へと成り上がっていく物語。
元サラリーマンの知識と、道だけのユニークスキルで、文明の礎を築き上げろ!