あらすじ
本作は、悪質クレーマーをテーマにしたヒューマンドラマです。
著者である私も、かつて某社のクレーム対応窓口にて悪戦苦闘していた経験があります。
もっとも、悪質クレームと呼ばれるモノは絶対数としては決して多くなく、ほとんどは真っ当なクレームであったものです。
……が、時折たまに『おいおい勘弁してくれよ』と思うような、思わず頭を抱えてしまう案件もありました。そういうものはどれもこれも、強烈なインパクトがあったものです。
電話、対面問わず、クレーム対応というものは基本的に、相手の話をしっかりと聞き闇雲に発言を遮らない、という前提があります。
で。話を聞いているうちに、興奮していた相手が段々と落ちついてくることもあって、ただ単に話を、自分の主張を聞いて欲しいだけの人も結構いたりして、聞いてもらったら満足してそれでオシマイ、何て事も多かったです。
でも、とても理不尽な、言いがかりみたいな内容だったとしても、きちんと対応しないといけないのでした。
それは本当に正しいことなのだろうかと、幾度となく疑問に思ったものです。
海外での対応事例なんかを知ると、特に。
『この野郎! てめぇなんか客じゃない! 出て行け!』 というシンプルな対応とかが、案外正解なんじゃなかろうかと、思ったものです。理不尽なクレームには、無条件でNoを突きつけられるような世の中が健全なんじゃないかな、ということで。
これこそ、高性能なAIが活躍する場合なのではないかと考えました。
世の中はAIAI、AIAIと、お猿の歌でも歌うかのように賞賛しますが、さっさと悪質クレーム判別システムの一丁くらい作ってよと思うのでありました。