あらすじ

『色をなくした共感少女』

わたしの目には 色が見える
笑いは橙 涙は藍
孤独は深い群青に沈み
希望は春の若葉のように光る

手を伸ばせば 誰かの色を修復できる
ひび割れた心に そっと絵具を置くように
けれど――
そのたびに わたしの色が削られていった

鏡に映るのは
白と黒だけの 無彩色の少女
「あなたのために」と願うほど
わたし自身の輪郭が薄れていく

それでも
羨望も 孤独も 痛みも
すべてが誰かの生きた証だと
色は教えてくれる

だからもう 恐れない
わたしは他人の色だけじゃなく
自分の色も育てていく
やがて――混じり合う虹の中で

失ったと思った色は
きっと、ここに息づいている

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アルファポリス
アルファポリス2025/09/28
  • 現在の作品『色をなくした共感少女』