あらすじ
少女イーダは旅の途中、砂漠の下に封印された男と出会う。痩せた男はかつて大陸を支配した帝国の生み出した七魔人のひとり、暴食の魔人グラトニーだった。
「もう何も喰いたくない。俺は飢えて朽ち果てたいんだ」
そう言いつつ猛毒を持つ鋼鉄蠍を喰らった彼に、イーダは目を輝かせる。
「暴食の魔人のお腹の強さの秘訣がわかれば、世界中の美味しいものを食べたいというわたしの野望に大きく近づけるのですっ!」
グラトニーは再封印のため、イーダは暴食の秘密を知るため王都へ向かうも、若き王はグラトニーに「道具は使ってこそ」と仕事を言いつける。
燃える鳥の目撃証言を確かめるため大陸の端にある港町へ向かった二人は燃える鳥、不死鳥の強力な炎の魔核の影響で港沖の火山がいつ噴火するとも知れないと聞かされる。奮闘の末に不死鳥を倒すことに成功し町の危機は去ったが不死鳥は卵を残していた。それが火山にどう作用するか不明なためグラトニーとイーダは極寒の地に不死鳥の卵を埋めに行く。道すがら聖女を探していれば気づけば人が住めないと言われる極北の地にたどり着いていた。そこで行き倒れた少年から「聖女さまなら村にいる」と聞き向かうと、そこにいたのは聖女ではなく憤怒の魔人ラース。極北に人が暮らせる環境を作るため炎を燃やし続けた彼女はその身を支える魔核の力が尽き、命を終えようとしていた。
彼女を救うには幻と呼ばれる竜の魔核を手に入れるしかない。竜の岬へ向かったグラトニーとイーダを待っていたのは、魔人を生み出した帝国の生き残りにして皇帝の子ジエンだった。竜と身体を融合させ異形となりながらも生き永らえていたジエンは、一度は奪われた権威を取り戻すため力を欲し、グラトニーごと核を取り込み暴走する。イーダやラスト、そして他の魔人の力を借りて危機を脱したグラトニーは「今度こそ、帝国の歴史を終わらせる」と暴食を発動し、ジエンを打ち倒す。