あらすじ

“今日だけ恋人”を提供するアプリ〈24h彼氏〉は、24時間で必ず終わる。終了の白い帯が流れ、記録は雲に消える。 ——それが安心で、少し残酷で、だから安全。 ところが私(七瀬)は、満了直前に**「規約外の更新申請」**を受け取る。差出人は恋人Rではない英字列。運営側の不具合。**明日の承認権は“私の端末だけ”**というルールを確認し、私たちは“延長”ではなく“更新”を選ぶ。 第一条:手は繋ぐ、キスはしない。 第二条:嘘はつかない(相手にではなく、今日の自分に)。 第三条:写真は一枚。23:58にもう一度見る。 第四条:承認ボタンは私だけ。 合言葉は三つ。「23:58」「注釈のある本」「第四条は君が決める」。 古本市、パン屋、リバイバル映画。子どもじみた儀式を、大人の顔でやると涙の出番が減る。運営の若手と交わした会話から、**“承認は本人端末のみ”**が正式ルールになり、世界は少し良くなる。 Rは言う。「君が泣きそうなときは、名前で呼ぶ」。 私は“名前の入口”に、まだ送信しない一画を置く。23:30までに“今日の終わり方”を決め、23:58の写真は、あえて見ない夜もある。 終わり方を先に置く。 すると今日が、少しだけやさしくなる。 更新は、愛の手順。 今日が終わるたび、次の24hの条件が一つ増える——そんな短編連作。

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小説を読もう2025/09/27
  • 現在の作品彼は二十四時間だけ彼氏(仮)