あらすじ
婚約破棄の宣告が響く舞踏会。
悪役令嬢レティシアが差し出したのは――
涙でも刃でもなく、王立監査院の“魔法帳簿”。
契約魔法が記す真偽は容赦なし。
虚偽申告は申告者へ呪詛として反転し、
誠実な記録は祝福として加護を与える。
取り巻き商会の在庫循環取引。
騎士団の幽霊兵計上。
パン価格の談合――
数字が“証言”し、ひとつ暴けば次が連鎖する。
レティシアは寡黙な第二王子と組み、
部署ごとに監査を断行。
各話一件決着の痛快さで、腐敗は次々“ざまぁ”。
だが黒幕は王都の外へ広がっていた。
海外資本と結託した利権複合体。
慈善の名を借りた抜け道。
戦時特需を餌にした外貨流出。
単純な断罪では救えない現実。
彼女は“赤字=悪”を疑い、
未来投資としての赤字と“粉飾”を峻別する。
終盤、国王の前で“公開決算”。
王家自身の失策も、帳簿は淡々と暴く。
レティシアは体面より“持続可能性”を優先した再建案を提示し、
「痛みの分配」を自ら引き受ける覚悟を示す。
民の視線は、敵討ちから改革へ。
第二王子の伸ばした手に、
恋と政治のバランスが宿る。
――ざまぁの快感と、国家経営の知的興奮。
両方を“読みやすく・短尺連続”で届ける新機軸。
各話末には三行の“監査メモ”。
次回は“不正のタネ”を予告。
コメント欄で“怪しい勘定科目”を募集中。
比喩と可視化魔法で迷子にしない。
数字が物語になる快感を、どうぞ。
婚約破棄? その前に決算ですわ。