あらすじ
「君のような地味な花はいらない。もっと華やかな花が欲しいんだ」――そう言って婚約を破棄した騎士団長エルド。
家族にも見捨てられた私は、身を隠すために向かった辺境で、魔物に襲われそうになったところを一人の男に救われる。
彼は、冷酷と恐れられる魔導王イザーク様だった。
でも、彼は私にだけは驚くほど優しく、私の地味な部分を「落ち着いた美しさ」と呼んでくれた。
やがて彼は、不正を働いて全てを失ったエルド様を、静かに、しかし確実に破滅させていく。
私は、そんな彼の隣で、穏やかに微笑む。もう、あなたを愛していません。