あらすじ
平民の少女ララ・ミリアムは、貴族社会の理不尽な“お見合い”に巻き込まれていた。
仲人として有名な女貴族リーナに選ばれた相手は、浅黒い肌の無愛想な男――ヴェルドラ家の三男、アシュレ。しかも、お見合いの条件は「いきなりベッドイン」。
「ご厚意はありがとうございます。でも、普通の挨拶から始めて欲しかったです」
初対面でそう言い放ったララは、お見合いの“常識”を無視して拒絶する。
しかし、アシュレには資金援助を受けるための裏取引があり、結婚は手段に過ぎなかった。
最初は「タイプじゃない」と嫌悪していたララだったが、誠実に接してくるアシュレに、次第に心を開いていく。
……だが、たった一言の“失言”で、すべてが崩れる。
「アシュレさんって、容姿はちょっと平民みたいですよね」
その言葉は貴族のプライドを傷つけたとされ、縁談は破棄。しかも、ララ側の「有責」とされた。
行き場を失ったララは、誰にも頼らず、アシュレとの子をひとりで育てる道を選ぶ。