あらすじ
東都学苑ーーそれは、東京湾に浮かぶ孤島に築かれた、もうひとつの「国家」だった。
入学と同時に日本国籍は抹消され、学苑内では日本国憲法は通用しない。
与えられるのは、スコアとルール、そして一切の逃げ場を持たない生活。
学力・運動・人間関係・影響力……
あらゆる行動が数値化され、月ごとに全校生徒の価値が順位として可視化される社会。
九条湊は、ある理由でその学苑に入学した。
彼は目立たず、誰にも期待されず、波風を立てずに過ごそうとしていたーー
だが、その静かな選択はすぐに許されなくなる。
支配する生徒会。歪なルール。
そして、ひとつの国家覆すための小さな反逆の兆し。
これは、国家の皮をかぶった学苑で、少年が本当の自由と正義を探し始める物語。
果たしてこの学苑生活は天国か、はたまた地獄の始まりか。