あらすじ

高校二年生。一学期の試験前、東京から転校生がやってきた。 クラスメートの前で挨拶を終え、席へと座る彼。しかし、私にはハッキリともう一人、転校生がいるように見えた。それも、彼と瓜二つのそっくりさん。だが、そっくりさんの紹介はないまま、朝礼は終わってしまう。 教室から出て行ったそっくりさんを追いかけて声をかけると、彼は訳のわからないことを言った。 「君、僕のことが見えるの?」 どうやら彼は、並行世界で死んだ転校生の幽霊らしい。死んだ後も成仏できずに、何度も何度も世界を渡り歩いているそうだ。 誰からも、『この世界』の彼自身からさえも視認されない彼。そんな彼をなぜか見ることのできる私。 「ドッペルゲンガー」と冗談交じりに自分のことを表現する彼は、キラキラと輝かせた瞳を私へ向ける。 「僕が成仏するのを手伝ってはくれないかい?」 成仏させてあげようにも、彼は生前の記憶がないらしい。 そんな中で彼が口にした、他の世界とは違う『この世界』だけの差分。 「他の世界では、君はいなかったんだよ」 それはどういうことなのか。 八方塞がりの中で唯一見つけたヒントはそれだけ。 そこから紐解く、彼と私の成仏案件。

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エブリスタ
エブリスタ2020/06/24
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