あらすじ
国を救う「聖女」として選ばれたのは、侯爵家の高慢な令嬢セリーナだった。
彼女に仕える侍女リリアは、影のように従うだけの存在――そのはずだった。
けれど、実際に神の加護を持っていたのは、誰にも顧みられなかったリリア自身。
人知れず祈りを捧げ、村を救い、命を懸けて人々を守る彼女こそが「真の聖女」だった。
護衛の騎士アルノーは、やがてその事実に気づく。
「俺が守りたいのは、表の聖女じゃない。本当の聖女である君だ」
偽りの聖女に虐げられ、王国に「反逆者」と断じられても、リリアは決して祈りをやめない。
光に選ばれた影の侍女の逆転劇――愛と真実の物語が、いま幕を開ける。