あらすじ
「──でも、キミこっちの言葉ペラペラだよね?」
ちょっとコンビニ行ってくるはずが、いつの間には状況は異世界ファンタジーに……。そんな俺を助けたのは自称騎士の少女。彼女に、自分が現代日本の出身者であると主張すると、返ってきたのがこの一言だった。
彼女が抱いたその疑問は素朴かつシンプルだったが、全くもって反論の隙がなかった。
なぜ言葉が通じるのだろう?
それにしても、この子、デキる……! そこ気付くか!
「いや、それは触れてはいけない『お約束』の一つであって!」
……なんて言ったところで、何の説明にもなっていない。しかし、言語の認識を何かによって書き換えられていることは俺にとっての事実だ。なのに、この世界の魔法は心の書き換えを許さないというルールがあった。
この世界の『常識』と、俺に起こった『お約束設定』は矛盾し合う。
やたら疑り深い一癖ある連中と共に、半ば巻き込まれた革命の真似事を手伝いながら、俺は『自分』――すなわち、自身に起きた改変の『答え』を探し始める。