あらすじ
孤島で寄り添い合って生きていた少年 セイ と少女 サナ。
二人は親に捨てられたが、互いがいたからこそ孤独を癒やし、ささやかな日常に幸せを感じていた。
しかし、ある日セイが釣りに出たまま帰らず、サナは大人たちに無理やり引き離されてしまう。
それが二人の別れとなった。
時は流れ、十年後。
サナは養子として新しい家庭に迎えられ、現在はレグナス学園の生徒として日々を過ごしている。
ある日、海辺で一通の手紙を拾う。それはかつてのセイからのものであった。
「元気ですか? 僕のことは忘れてください。でも、ずっと愛しています」
悲痛な思いと共に、裏には「助けて。人魚島へ来て。あの子を助けてあげて」という切実な願いが綴られていた。
まだ彼は生きている。だが危険にさらされている。
迷うことなく、サナは決意する。愛する人を救うために。
そして彼女が協力を求めたのは、偶然近くにいた一人の少年―― アレン。
こうして、過去の約束と現在の運命が交錯し、学園の仲間たちを巻き込んだ「人魚編」への序章が幕を開ける。