あらすじ
西欧のある国において、魔術が表社会に拡がり、
技術産業として確立されて早数年。
その影響は軍事方面にいち早く手を伸ばした。
二十年前までは、戦場の主体は刀剣と銃、たまに大砲になるだろう、と思われていた。
だが、本来の歴史とは違い、
今現在では、
これから魔術が主流になる、と誰もが感じている。
そんな変遷期に、
時代に置いていかれる剣士、アルビンスは、
相棒から、何度も言われている議題に頭を悩ませていた。
このまま戦っていていいのか、
日常に帰るのか。
正直ずっとこのままがいい、
なんも考えずに楽しい今が1番。
そんな弱音に、相棒は聞く耳を持たない。
「これはアルの為でもあるのよ」
なんて、母親みたいなことを言う。
そろそろ怒られるのも面倒くさくなってきたし、そろそろ決めなきゃな。
アルビンスはそんなことを考えながら、
戦場に向かう列車に乗り込むのだった。
これは、
1人の青年がその在り方を決めるに至った、
ある秋に起きた任務と、戦いの物語。