あらすじ
――彷徨いながら道を切り拓いた者は皆英雄であり、たとえ死んでいこうとも意味がある。
クワナシア大陸に君臨する大帝国、レカタ。
その長い歴史に燦然と輝く、ひとりの皇帝がいる。
『暠壌帝』アクリュース一世。
小諸侯の望まれぬ子として産まれながら、瞬く間に当主の座を奪うと、敵対する家門を容赦なく打ち滅ぼし、莫大な領土をその傘下に収め、ついには皇帝に取って代わった。
国を奪ってなお彼女の野望は留まるところを知らず、反対勢力を抹殺し、隣国を血で染め、亜大陸一帯を飲み込んだ。
巨大国家を一代で築き上げ、後世の大陸統一帝国の礎を築いた怪物と評される。
しかし後世のそんな評価とは裏腹に、暠壌帝もまた、悩み、苦しみ、涙する一人の人間に過ぎなかった。
彼女は如何にして怪物となったのか。
その傍らには『形代』と呼ばれた一人の臣下がいた。
時にして紀元前八世紀。
新たな時代の夜明けに、主従は灯を掲げた。
交わるはずの無い運命が交差し、覇道が動き出す。
ここから始まるのは、アクリュースというひとりの少女が『怪物』となり、
トォクというひとりの少女が『形代』と呼ばれるに至るまでの物語。
そして、理不尽な運命に苦悶しながらも、己の理想のために戦った人々の足跡である。
平安が崩れ、戦乱の影に覆われる時代。
古代の大陸で。彼女は最期に夢を見た。
※存在しないもの:人型異種族・神・魔法・超能力・ステータス・モンスターetc...
※魔力などによる肉体強化もありません。誰でも死にます。
※みんな普通の人です。空を飛んだり海を割ったりとかはできません。ビームとかも出ません。