あらすじ
体に災いを呼ぶ「禍の刻印」を持つがゆえに、生まれた村で虐げられてきた青年アキ。彼はある日、不作に苦しむ村人たちの手によって、伝説の獣人「銀狼王」への贄として森の奥深くに置き去りにされてしまう。
死を覚悟したアキの前に現れたのは、人の姿でありながら圧倒的な威圧感を放つ、銀髪の美しい獣人・カイだった。カイはアキの「禍の刻印」が、実は強大な魔力を秘めた希少な「聖なる刻印」であることを見抜く。そして、自らの魂を安定させるための運命の「番(つがい)」として、アキを己の城へと迎え入れた。
贄としてではなく、唯一無二の存在として注がれる初めての優しさ、温もり、そして底知れぬ独占欲。これまで汚れた存在として扱われてきたアキは、戸惑いながらもその絶対的な愛情に少しずつ心を開いていく。
「お前は、俺だけのものだ」
孤独だった青年が、絶対的支配者に見出され、その身も魂も愛し尽くされる。これは、絶望の淵から始まった、二人の永遠の愛の物語。
【登場人物紹介】
◆アキ
本作の主人公。体に「禍の刻印」があるとされ、村人から虐げられて育った青年。自己肯定感が低く、他者からの優しさに慣れていない。心根は優しく、純粋。カイと出会い、初めて自分を価値ある存在として認められ、少しずつ世界が変わっていく。
◆カイ
白夜の森を統べる伝説の獣人「銀狼王」。人の姿と銀狼の姿を持つ。圧倒的な力とカリスマ性を持ち、森の生態系の頂点に君臨する絶対的支配者。長年、自身の強すぎる力を中和し、魂を安定させるための「番」を探し続けていた。アキに運命を感じ、底なしの愛情と独占欲を注ぐ。