あらすじ
千崎雄二(48)は、現在『葛西組』の2次団体『雄相会』の会長を務める男。
10年前、『葛西組』組長・葛西了道の意向により、今は亡き了道の右腕 葛城の娘・雪絵(40)を妻に迎えた。本来なら幼馴染で恋人だった桐生百合香(42)と添い遂げるつもりだったが、その道は閉ざされた。
雪絵は夫を深く愛し、家庭を守ることに全てを懸けてきた。
一方の百合香もまた、影の立場に甘んじながら雄二を支え続けてきた。
義理と筋、愛と執念――それぞれが譲れぬ想いを抱え、歳月は静かに積み重なる。
だが、ある真実を雪絵が知ったとき、彼女の夫への愛は揺らぎ、憎しみへと姿を変える。
義理に縛られた結婚と、影に甘んじた恋。
2人の女と1人の男が辿り着くのは、失われた過去ではなく――「それぞれの幸せ」。
※『組カノ』、千崎雄二と、彼に翻弄された2人の女性を描いたスピンオフ作品です。本作のみでも分かるように書いたつもりですが、『組カノ』をお読みいただいてからの方がより深くお楽しみいただけると思います。