あらすじ
私立病院の外科部長・氷川玲一は「神の手」と呼ばれる天才外科医。
しかし、その完璧な手術成功率の裏には、恐ろしい秘密があった。
紬——人の負の感情を物理的な病に変える特殊な存在。
3年前から氷川に「飼われ」、健康な人に病を作らされている。
遺産目当ての息子の依頼。
ライバルを蹴落としたい者の依頼。
氷川は紬を使い、罪のない人々に腫瘍や病変を作り出し、
それを「治療」することで莫大な金を得ていた。
逃げたくても、逃げられない。
氷川との「契約」に縛られ、触れられると甘い毒が全身を巡る。
支配と依存の檻の中で、紬は生きる意味を失っていく。
そんなある日、若きIT社長・神崎慧が診察に訪れる。
彼には負の感情がほとんどない。
そして何より——紬の姿が見えていた。