あらすじ
美術の授業中に手を切った八束九郎は、治療をしようと保健室へ向かった。しかしそこで、同級生の女子・斎須見が金魚を食べている場面を目撃してしまう。衝撃のあまり固まっていると、須見は九郎の左手の出血を舐め始めた。
狂人とは距離を置こうとしていたのに、少し話がしたいと呼び出されてしまう八束。
斎須見の言うことには──「寄生虫の生まれ変わりで私、八束くんを食べたいの」。
不可解な言動に淡々とした口調、裏に隠れた真意はわからないまま、九郎は須見の異質さに翻弄される。
奇妙で危うい距離感の中、秘密を共有できない二人の物語。