あらすじ
婚約破棄を突き付けられたその日、公爵令嬢エノーラの人生は大きく変わった。
悪役令嬢として婚約者に処刑される──そんな“物語”の運命は回避できたはずだった。
だが現実に残されたのは、居場所のない「元婚約者」としての肩書きと、公爵家からの放逐だった。
誰からも必要とされず、涙ながらに家を去る彼女に手を差し伸べたのは、王妃陛下の慈愛と、かつて護衛を務めていた騎士ジェフリーだった。
ヒロインとして祝福されるチェルシーと王太子の未来の影で、エノーラは「ヒロインではない私」として新しい道を選ぶ。
筋書きに従うだけの役割を降り、自由な旅路へ。
これは悪役令嬢として終わるはずだった少女エノーラが、自分だけの物語と、本当の幸せを探し出す物語。