あらすじ
俺、兎山主君はまともに名前を呼ばれたことがない(主君と書いてアルクなんて誰が分かるかって話)。そんな俺の元に、ある日一羽の兎が舞い降りた──というか、拾った。嵐の中蹲っていた彼女を俺が家に連れ込み、体を綺麗に拭いてあげたんだ(言っておくけど、やらしい意味じゃないからな)。
とまあ、兎を彼女といったり、コイツ、頭がおかしいのだろうか?──なんて思うかも知れないが、全然大丈夫、いたって正常だしおかしくなんてない。だって昼間は兎でも、夜だけは違うんだもの。特に晴れた日の夜、俺の兎は人の姿に生まれ変わる(いや、化ける? 変身?ま、どっちでもいっか)。
そして言うんだ。
「主君、うさんぽいこ」ってね、要は散歩だ。俺は兎と同棲生活を始めた。仕事を辞めて無職になって作家活動、そんな中、兎を拾う。それも普通じゃないヘンテコ兎だ。さあ、俺たちの生活はこれからどうなるのか、新たな生活が始まる。
「ねえ主。うちね、月明かりさえあれば、魔法が使えるの」
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本作品はフィクションであり、実在の組織・人物・思想とは一切関係ありません。