あらすじ
眠らない街、東京・新宿。この街に、人々の感情、電子機器の駆動音、空間に満ちる無数の情報…そのすべてを「不協和音」として聞いてしまう少年がいた。彼の名は、吉三郎(きちさぶろう)。その異常聴覚は、彼から平穏な日常を奪う「呪い」でしかなかった。
そんな彼の前に現れた、謎の転校生・如月凛奈(きさらぎりな)。彼女の周囲だけは、奇跡のように音が「調律」され、静寂が保たれている。彼女との出会いをきっかけに、吉三郎は知ることになる。
街で頻発する奇妙な事件の裏に潜む、人の心を喰らう不協和音の化身「ノイズ」の存在を。そして、自らの「呪い」が、世界で唯一ノイズに対抗しうる、伝説の「調律師」の力であるという事実を。
これは、自らの忌まわしい力を受け入れ、現代に蔓延る音の魔物と戦う宿命を背負った少年の、魂の共鳴(レゾナンス)の物語。