あらすじ
俺は、魔力操作が下手くそだという理由で、宮廷魔術師をクビになった。
攻撃魔法も回復魔法も、まともに使えない。俺に残されたのは、物を温めたり、水を操ったりする生活魔術だけ。
失意の俺は、王都の外れで小さなカフェを開き、静かな余生を送ることにした。
趣味で淹れていたコーヒーをメニューに出したところ、これがとんでもない効果を発揮することが判明する。
俺の生活魔術で淹れたコーヒーは、飲む者の魔力を全回復させ、一時的に能力をブーストする効果があったのだ。
噂は瞬く間に広がり、俺のカフェには、ダンジョン攻略で行き詰まったSランク冒険者や、魔力を消耗した騎士団が訪れるようになった。
俺のコーヒーのギミックは、淹れる相手への「労い」や「応援」の気持ちが強いほど、効果が高まるというもの。
今日も俺は、カウンターの中から、戦いに疲れた英雄たちを、最高の一杯で癒やしていく。