あらすじ
没落:栄えていたものが衰えること
令嬢ロゼの家は没落した。
正確には当主である彼女の父が王家の祝いの席で泥酔して素っ裸になり、
国王のハゲ……少々お寂しい頭頂部を軽快なリズムでペチンペチンした、
という歴史に残るであろう大事件を発生させたのである。
当然ながら王は怒り、ロゼの生家であるソレイユ伯爵家の取り潰しを決定し、
同時に当主以下、関係するものを捕らえるように命じた。
彼女は逃げた。
逃げて逃げて国の端、リューヌの町へと流れ着く。
もはやソレイユの家を再興する事など不可能。
であるならば、平民として生きるまで。
元令嬢ロゼは、今日も平民なる生活を送っていた。