あらすじ
現代日本の地方都市。
ごく普通の女子高生・水瀬結衣には、ひとつ秘密があった。
――彼女には“見えてしまう”力がある。
ある日、転校生の神谷蓮と出会う。
彼は赤いマフラーを巻いた、どこか影を帯びた少年。
そして自らを「明智光秀の末裔」と語り、結衣に謎めいた問いを投げかける。
「君は、裏切る側なのか。それとも裏切られる側なのか」
やがて学校では、放火や嫌がらせなど不可解な事件が起き始める。
それはまるで――本能寺の変をなぞるかのように。
疑念と恐怖の連鎖の中で、結衣と蓮は互いに惹かれ合っていく。
けれど、信じることは時に裏切りよりも難しい。
人間の心の闇が引き起こす恐怖と、揺れ動く恋。
「裏切り」の歴史を塗り替える二人の物語が、いま始まる。