あらすじ

社畜として過労死寸前の毎日を送っていた佐藤流嘉(ルカ)は、クリスマスイブの夜にトラック事故に遭い、あっけなく命を落とす。 次に目を覚ました場所は天国──ではなく、魔法が当たり前にある世界・魔界だった。 白装束に囲まれ、天使と見紛う美しい青年イリスに「至上様」と呼ばれたルカは、自分が魔界の最高権威にして不死の存在「至上様」として蘇ったことを告げられる。 事情を飲み込めぬまま、彼の前に現れたのは四大国を治める第一王子たち。至上様であるルカに臆さない傲慢なダン、知略に長けた冷静なマーティアス、妖艶で軽妙なクシェル、そして優しくおっとりしたラルフ──いずれも美貌と権力を備えた4人の王子が、ルカの「配偶者候補」として名乗りを上げる。 魔界の安定は「至上様の存在」と「その配偶者=魔王」によって支えられており、彼らと結ばれなければ再び大戦が勃発するという。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 しかもその証として、ルカは王子たちに接吻を施さなければならない。 抗議もむなしく次々とキスを交わす羽目になり、王子たちの身体には「候補者の印」が刻まれる。強引に迫るダン、策略めいたマーティアス、茶化しながらも誠意を見せるクシェル、純粋に彼を案じるラルフ──4王子の想いが交錯する中、社畜だったルカは突然ハーレムの中心に押し上げられてしまった。 だがルカには魔界の人々が当然のように使う「魔法」が扱えないという致命的な欠点があった。 本来ならば無限の魔力を有し、絶対的な力で魔界を統べるはずの至上様。しかし今のルカには、簡単な魔法すら発動できない。彼の正体が露見すれば、平和は崩れ去り戦乱が訪れる。王子たちや側近イリスでさえも、この異常を隠しながら事態の収拾を図るしかなかった。 そんな混乱の只中で、ルカは不思議な「もう一人の自分」と邂逅する。それは魔界そのものに飽き、破壊を望んだ先代の至上様の影だった。彼は自らの権能と存在をルカへ譲り渡し、「好きに楽しめ」と言い残して姿を消す。ルカは知らぬまま、魔界の運命を背負わされていたのである。 自由恋愛すら許されず、結婚相手は四大国の王子に限定される。しかも魔王の任期は六十六年、最後には「至上様の手による死」を迎える定めがあった。選ばれる王子たちもまた、それを承知のうえで彼に迫る。権力のためか、愛のためか、それとも別の理由か──彼らの真意はまだ見えない。 魔界の秩序を守るため、そして自分自身の居場所を見つけるために、ルカは4人の王子と魔法学校で奇妙な共同生活を送りながら「配偶者を選ぶ一年間」に挑む。 異世界転生×ハーレム×魔界政変──社畜の青年が不本意に背負った“魔界最強の至上様”の座。その行き着く先に待つのは、愛か、戦争か、それとも……。

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カクヨム
カクヨム2025/09/24
  • 現在の作品魔界最強に転生した社畜ですが、イケメン王子たちに迫られて困っています