あらすじ
「お主、何か思い詰めておるな? ここはそういう者の迷い込む駅じゃ」
「好きな人がいます。でも話しかけたことがないんです」
「見ているだけ、というやつか」
「そんな感じです」
「ではお主にひとつ、魔法を教えて進ぜよう」
「魔法?」
「魅了の魔法じゃ。相手は一瞬にしてお主の虜となる。どうじゃ、欲しいじゃろ? 理想のおなごが」
大学の帰りに迷いこんだ異世界駅、そこは現代と異世界を繋ぐ異界の駅だった。
魔法使いを自称する謎の老人ラムゼン。
駅の外からホームへ首を伸ばす赤竜のビンさん。
ホームに浮遊し、母親の帰りを待つ赤ん坊エンヴリヲ。
魔法学校に通う女子高生の宮城さん。
ホームに現れる赤い女。
異世界駅と彼らとの出会いを通し、魔法を知った日からぼくの新たな日常が始まる。