あらすじ
小人の国に生まれながら、三メートル近い体格を持つ少年リオ。
巨人の国に生まれながら、わずか百五十センチしかない少女ミーナ。
「大きすぎる小人」と「小さすぎる巨人」──
世界の秩序から外れた二人は、互いの国で「異端」と呼ばれ、孤独に生きてきた。
ある日、境界の森で出会った瞬間、彼らの存在は世界に封じられた古代の神話を呼び覚ます。
それは「逆さの者が現れる時、均衡の秤は揺らぎ、新しい時代が始まる」という予言。
世界を守ろうとする教団から命を狙われ、反逆者たちに翻弄されながら、二人は逃走の旅に出る。
孤独を抱えた二人が選ぶのは、世界を壊すことか、それとも救うことか──。
大きさも常識も“逆さま”の冒険が、今始まる。
👥 登場人物紹介
◆ リオ ――「大きな小人」
小人族の青年。身長3メートル近く、小人の村では恐れられる存在。
心優しく、力を誇ることを嫌って育った。
夢は「誰かと普通に笑い合うこと」。
ミーナと出会い、初めて「自分を肯定してくれる存在」を得る。
◆ ミーナ ――「小さな巨人」
巨人族の少女。身長150センチほどで、他の巨人からは笑われる日々。
聡明で、相手の心を読む直感的な力を持つ。
明るく振る舞うが、内心では自分の存在意義を探している。
リオに出会い、共に歩む覚悟を決める。
◆ シリウス
小人の国の長老。古代神話を知る存在。
リオとミーナの出会いを「予言の成就」と捉え、二人の旅を暗に後押しする。
◆ 教団「均衡の秤」
世界の秩序を守ることを使命とする秘密組織。
「異端は均衡を壊す」と考え、リオとミーナを排除しようとする。
黒衣の追手を差し向け、物語冒頭から二人を追う。
◆ カイ
自由を掲げる反逆者の剣士。
「異端こそが世界を変える」と信じており、リオとミーナに興味を抱く。
味方か敵か、立場は揺れ動く。