あらすじ
三十年前、人類が初めて非科学的事象を記録した。言い換えれば魔法という存在が確認された、この出来事を人々はファーストコンタクトと呼ぶ。
それから多くの国や研究者が検証を行い、不可能とされてきた魔法の実現は約二十四年前に達成された。
科学によって証明、実証されたものを魔法と呼べるのか、これは愚問だ。
あえて答えるなら、それは魔法科学だ。
高校一年、神織誠は普通の学校生活を送っていた、一点を除いては。
魔法科学者育成計画。国によって進められたこのプロジェクト、東京を含む国内の五つの都市に設置された魔法科学都市、高度な魔法科学者を育成する目的として建設された場所。俺はこの都市内の高校へ通っている。
最初は壮大な夢を抱きながら中学を受験し、三年以上ここで過ごした。だが成果はなかった。
魔法科学における知識、原理理解、それらができたとしても肝心の魔法が使えない。
恐らく俺に才能はない、こういった人物が珍しいわけじゃない。
壮大な夢を捨て、俺は普通の高校生活を送っていた。