あらすじ
13歳の少年が、峠でひき逃げされ、その遺体は後日、崖下で発見された。
被害者の少年の首には、絞められた痕もあったという。
近辺で起きたそのニュースに、穂積隆也は激しい憤りを感じる。
同じ頃。
K大理学部のラウンジで、警察も知らぬその事件の詳細を、何食わぬ顔で女子学生に語って聞かせる青年がいた。
そしてその青年が執拗に追うのは、同じ大学の同じ学部に在籍する、天野春樹。
青年は日々、春樹を観察し続ける。その目的とは……。
【概要】
この物語は、完結しました長編『KEEP OUT』シリーズの春樹と隆也の〈その後〉を描いた物語ですが、続編と言うよりここから始まる新たな物語です。
『KEEP OUT』シリーズをご存じない方も、下記の人物紹介を読んで頂ければ大丈夫。
もし、“シリーズを読むのは面倒だが彼らの事をもう少し知りたい”と思われましたら、番外SS『醒めない夢の中で』[link:novel_view?w=24362222]を読んでやってくださいませ。
【人物紹介】
★天野春樹(あまの・はるき)(20歳)
人の肌に直接触れると、相手の脳にシンクロし、その記憶や感情の断片を瞬時に読みとってしまうという、特異能力の持ち主。その忌まわしい能力のせいで、彼は他人に触れるのを極力避け、様々な苦悩を味わいながら成長し、現在に至る。(両親と兄は火事で他界。実家も既にない)
人当たりが良く、穏やかで、心優しい青年。
1年間の探偵業を経て、大学に進学。(現在K大理工学部、2回生)
★穂積隆也(ほづみ・たかや)(20歳)
春樹の高校時代の同級生。唯一 春樹の特殊能力を知り、そして春樹が一番つらい時期を支えてきた親友。
熱血漢でお節介焼き。熱くなりすぎて、少々鬱陶しがられることも。
それでも、春樹が心から信頼し、肌に触れることのできる、たったひとりの人物。
1年間の浪人生活を経て、大学に進学。(現在国立K-工業大学情報学部、2回生)←春樹の大学と、偶然にも近い。