あらすじ
1人、剣を振るうカルム・スワンプ。自身の剣が求めるライン、上から数えた方が早い程度だと認識すると満足して剣を収める。
彼には自信があった。努力さえすれば学園でも三指の指に入れる才能があると。
しかし、その為には血の滲む努力が必要であり、割に合わないものだと思うので、最も費用対効果のいい現状に甘んじる。
帰り道、剣を振るう音を聞く。よく耳を澄ませば実際には音などなく、けれど、必殺の剣をこれから振るわれるような風の揺らぎを感じる。
鼻先を刺激する恐怖と感動に導かれて彼が見たのは同じく剣を振るう少女。優等生のメアリだった。
気配を殺してメアリの剣を盗みみていると時間が経過していた。
メアリの剣を模倣して振るうカルムは簡単にメアリの剣を模倣してしまう。
そして、メアリの剣の限界を知る。
自身が学園の三指に入ることはどうでもいいが、メアリの剣の限界のその先について知りたいと思った彼は、放課後の自主練習に精を出すようになるのだった。
修行を始めて数週間、カルムは魔剣に出会う。出会いはするが下らないと叩き折って修行を再開するのだった。
イップスに陥ったカルムは修行中に知り合った少女に面倒を見てもらいながら、メアリの剣技の極致に辿り着く。
時は経ち、学園では剣術大会が開かれることになる。
カルム、メアリ両名も参加する。しかし、カルムが披露したのは彼の元々の剣。喧嘩殺法とも言われる美しさのない粗野な剣だった。
精々それで勝てるのは二流の剣士まで。そう評されていた剣のまま、彼は勝ち続ける。そして、カルムとメアリは決勝で対峙するのだった。
火蓋が切って落とされる。
数撃剣戟をして、彼らはまったくに互角だった。衆人も悟る。
カルムの剣はメアリに劣らない優れたものだと。
メアリは笑う。人生で初めての、どうやっても勝てない相手だとカルムを見抜いて。
メアリの剣が本当の剣筋を隠す、全ての研ぎ澄まされていく。合わせてカルムもギアを上げていく。
彼女に修行の成果を叩きつけようとし、決着がつく。
そのとき、メアリの陰から1人の男が彼女を刺し殺そうと現れる。男は、学生で平凡な才能に恵まれないものだった。魔剣と契約した彼は超常の力でメアリを殺して自身の強さを見せつけようとしていた。
絶対に間に合わないはずのタイミングでカルムの剣が魔剣をはじく。