あらすじ

多くの人々の知識と経験を共有し、願いを叶える方法を導く技術――演算(レーティング)。  演算をインフラに持つ演算都市は、住人の相互扶助意識で繁栄し、自然と人々が支え合っていた。  そんな場所で、支援・警備を行う組織に籍を置く三人の少女は、各々の信念で演算を行使していた。  高校生の梓は人の笑顔を守るため。高度な演算を身に宿すエルデは都市の守護を自身の価値とし、盲目のひとみは演算で人並みに暮らせる感謝の気持ちで。  ある日開催された演算の祭典で、警備中のひとみのミスでエルデが軽い怪我を負う。それに罪悪感を抱き、強くなりたいと願うひとみに、梓は己の演算能力を割いてその願いと努力を助けようとする。  だが、それが原因でひとみが大けがを負い、叱責するエルデと衝撃を受ける梓の間に不和が生じる。  そんな中、突如として都市の演算が停止した。  それぞれの傷を抱えながら、混乱する演算都市に身を投じる三人。だが、エルデは両親を見殺しにしたトラウマを、梓は人々を笑顔にしたいと願う自身の根幹を、ひとみは演算に寄りかかっている自身の弱さを、突きつけられる。  そんな中でも事件を追っていき、相対した事件の首謀者は、演算の能力が低く認めてもらえないことに苦しんでいた。都市に根付く演算否定の感情を、自我を牛苧なうほどに吸い上げ、演算を拒絶する首謀者。  だが、自身の内にある「誰かではなくみんなを笑顔にしたい」という願いに気づいた梓は、演算は人を幸せにするものと言い、正面から衝突。エルデの助力を受け、都市のインフラごと破壊しようとする首謀者の否定の演算を破った。  演算を肯定する都市の総意が望んだ平和の中、梓は、エルデが自身の演算を肯定してくれた事で、初めて、人の笑顔を守る事の意味を知った気がした。

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カクヨム
カクヨム2025/09/23
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