あらすじ
「呪いの娘」と呼ばれ、村から疎まれてきた私。
婚約者にまで見捨てられ、ついには陰陽師に“式神”として差し出されることになりました。
けれど――彼は言ったのです。
「君は呪いなどではない。……私の妻だ」
首筋に刻まれたのは“守護の印”。
髪に挿されたのは「藤花の簪」。
逃れられない鎖のはずなのに、その優しさに心は少しずつ惹かれていきます。
やがて村を襲う妖。
命乞いする村人、取り乱す元婚約者。
その前で彼は優しく微笑み、告げました。
「彼女は式神などではない。……私の妻だ」
縛られても、幸せ――。
優しげで狂気を秘めた陰陽師に囚われ、私は初めて“愛”を知ります。