あらすじ
高校1年生の笹原和(ささはらなごみ)は、小学5年生のとき、大地と訪れたショッピングモールのエレベーター内で見知らぬ男性に体を触られたことにより、男性恐怖症を患っている。
今でも男性に触れられるとパニックになることがあるが、幼馴染の青木大地(あおきだいち)と父親だけは例外だった。
しかし、ショッピングモールでの事件は大地の心にも大きな傷を残していた。
あの日、友達と遊ぶことを優先し和から離れてしまった自分を責め続けている。それ以来大地は、「例えそれが一生になっても傍にいる」と誓い、和を守り続けている。しかし和は、大地が先輩の天野環(あまのたまき)のことが好きだと知っており、「早く手離してあげたい」と申し訳なさと焦りを募らせていた。
この春、和は大地とともに「東潮ノ台高校」に入学。
その日、和は大地が所属している男子水泳部の臨時マネージャーとして水泳競技会の会場を訪れていた。
和はその会場で重たい荷物を運んでいたところを、偶然通りがかった他校・南藤井第一の選手である藤原鳴海(ふじわらなるみ)に助けられる。
中学時代、一度も勝つことができなかったとライバル心を燃やす大地は、鳴海との再戦を望んでいたが、彼は肩に不調を抱えており出場することはなかった。
その一週間後、通院先の総合病院で和は肩の治療に来ていた鳴海と再会する。
この日の再会をキッカケに和と鳴海は交流を深めていく。
その中で鳴海が、肩の不調がトラウマになっており、水泳に戻ることを躊躇っていることを知り……。
心に傷を抱えた二人が少しずつ近付き、寄り添い、成長していく青春恋愛です。