あらすじ
はじめまして。
私はユーシア王国女王、エレナ・ユーシア様の護衛を務めさせていただいております。マークと申します。
今この国は、非常に危機的状況にあります。
魔王率いる魔族と、勇者率いる人類の戦争が終結して半年。
この国の王であった槍の勇者、ヤリタ・ユージ・ユーシア様は、魔王との戦いで1年前に戦死されました。
国民の数も大幅に減り、生き残った者たちは流行病や飢餓に苦しんでいます。
そんな中で、この国を収めていた亡き勇者の後継として王となったのが、私の故郷の村に住んでいた、幼馴染であるエレナ様です。
故郷の村では、その持ち前の明るさで皆に気に入られていました。
私も密かに、思いを寄せていました。
ですが、槍の勇者、ユージ様が旅の途中に、私の故郷の村に立ち寄られ、そこでエレナと……エレナ様とご結婚されました。
私の知る限り、彼女は政治を知りません。
確かに皆に好かれてはいましたが、それで政治はできないのです。
エレナ様を女王にした槍の勇者、ユージ様は一体、何を考えておられるのか。
私は、不安でしかありません。
この国の行く末も、エレナ様の行く末も。