あらすじ
十八年前、魔王は討たれた。
いま、人々が平和を願う時代に、新たな聖女が生まれる。
聖剣を振るうことができる唯一の存在――リュダ。
彼女に課せられた使命は残酷で絶対だった。
魔王の子を、その暗黒の遺産を継ぐ前に殺すこと。
だが出会ったのは怪物ではなかった。
甘く微笑む、謎めいた若き死霊術師――クロ。
そして彼の赤い瞳は、不可能なはずの場所を知っていた。
前世での記憶のように、彼女を見つめていた。
剣の舞、夢に現れる幻、幾つもの命を越えて繰り返される記憶。
ふたりの運命は、愛と悲劇を繰り返す呪いに絡め取られていく。
――聖女リュダは本当に使命を果たし、
愛する者に剣を向けるのか?
それとも、世界中から裏切り者と呼ばれても、
呪いを断ち切る道を選ぶのか?