あらすじ
星降る冬の夜――とある古い学寮の一角。
ごく普通の男子高校生『茶楽美花《ちゃら うつけ》』は、200年に一度しか見られないアオムシ流星群を見ながら、夜食のカップ麺を啜っていた。
「200年に一度のアオムシ流星群――ね。
他の奴等は、彼女とお泊りデートや友達同士で山キャンプに行ってるというのに、俺は一人で補習と宿題とは……。
しかも寮長は「今日の消灯時間は7時にして、皆で星を見まショウ⤴︎」だなんていうから、電気も点けれないし、オマケにスマホは謎の通信不良……。
に、に、ニクい!! ニクいぞ流星群!
他の奴等は青春を謳歌してるってのに、俺にはぼっち赤っ恥の冬を送らせやがって!!
どうせ通り過ぎるんだから、俺の夢も叶えやがれ!
この茶楽美花、齢16にして一生の願いだ!!
面白可笑しい青春を! 運命の人との大恋愛を!
暗雲立ちこめる我が人生に光芒一閃の出会いを!!」
未だ厨二病を燻らせる美花――しかし、一つの流れ星がその声に応えるように煌々と流れ――否、《《迫ってきた》》。
「あぶな〜い……かも。」
「――女の子っ!――は!」
女子の声に釣られた阿呆は、この時人生で初めて全身の骨が折れた。
流れ星が光ってから、実に3秒の出来事であった。