あらすじ
「では、これより判決を言い渡します。その前に被告。何か言いたいことは?」
「……ねえよ」
裁判長の問いに、被告人の男は鼻で笑い、唇を薄く歪めた。視線を合わせることもなく、ただ斜め上――天井の一点を見上げ、小さく息をつく。
「どうせ死刑なんだろ? 言えよ。ほら、さっさと読み上げろよ。お前だって人殺しなんだからな! ははははは!」
「複数の強盗殺人、強姦。さらに逃走の際に無関係の市民を車で撥ねて死亡させた。被告の罪は極めて重大である。よって被告人を……」
「はいはい……」
「公開射精の刑に処す」
「…………は?」
「都内のスタジアムにて執行する。日付その他の詳細は追って通知する。以上」