あらすじ
異世界で剣が光るなら、彼は鉛筆を光らせる。
千年赤字の帝国は、善意と美談で粉飾されていた。転生前は会社の最後の砦・経理。借方貸方で世界を見る彼は、魔法より先に帳簿を開く。
「赤字は悪じゃない。見えないのが悪だ。」
王城の大広間で彼が示すのは、刺さらない英雄譚ではなく、数字の物語。
腐敗した徴税官、疲れ切った農民、ギルド間の談合。戦うのは人ではなく仕組みの歪みだ。
彼の武器は四つ。見える化/小さく試す/仕組みに落とす/現場に任せる。
剣を抜かずに戦場が静まる理由はただひとつ――誰も“損する人”にならない落としどころを、数字で証明するから。
恋もある。王女は理想を語るだけの人ではなかった。彼女は予算書に赤を入れた。
崩れかけの帝国で、小さな黒字を積み上げる。点はやがて線になり、線は面になる。
あなたの応援で、この改革は加速します。ブクマ一件が一つの村の学校を建て、★一つが年金制度を動かす――そんな気持ちで見届けてください。
「大丈夫、数字は嘘をつかない。人が、数字を嘘にするだけだ。」