あらすじ

東京都立総合医療センター、深夜の精神科薬局。 当直薬剤師・朝倉礼司には、他の誰にも見えない存在が見えていた。 ミオ——人間の心に溜まる「澱」を食べる、不思議な存在。 白磁の肌、銀の髪、透明な瞳。 少し透けた身体で、薬品棚の上に座っている。 澱とは、人の負の感情が沈殿したもの。 悲しみ、怒り、絶望、嫉妬。 それらを食べることで、患者の心は少し軽くなる。 しかし、食べた澱はミオ自身を蝕んでいく。 そこで必要なのが、礼司による「浄化」。 向かい合って座り、 礼司の手から金色の光を注ぎ込む。 それは痛みと快楽の狭間にある、名前のつけられない感覚。 「どこから来たの?」 「分からない。気がついたら、存在していた」 孤独な存在と、孤独な薬剤師。 二人の距離は、浄化を重ねるごとに近づいていく。 そしてある日、ミオが限界を超えて澱を食べてしまった時—— 礼司は決断する。

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エブリスタ
エブリスタ2025/09/23
  • 現在の作品澱を食む者