あらすじ
溺愛 殺人事件
愛は羽を折った鳥のように
飛び立つ前に 籠に閉じ込められた
「守る」と言いながら
「奪う」と同じ手で抱きしめる
息苦しさを、愛と呼んで
夜の街の灯りに
影が長く伸びていく
すすきののネオンの下で
愛は血の匂いに変わった
親は子を包み、子は親に縛られ
三つの鎖が一つの罪を結ぶ
それを絆と信じていたのか
それとも呪いだったのか
愛しすぎることは、愛ではない
それは檻
それは刃
それは人を静かに壊していく
残された問いだけが
冷たい法廷に響いている
――「溺愛は、罪より重いのか」