あらすじ
鈴木 依智(すずき よりとも)
市井木 壱加(いちいぎ いちか)
二人は自分の名前が嫌いだった。
物心がついた時からゲイであることを自覚し、小学校入学と同時に親に打ち明けた依智は勘当され、祖父母宅で暮らしている。
依智の兄である佳宏は心配して毎日祖父母宅へやってくるのだが、ある日、部活の後輩だという傷だらけの壱加を連れて来て――
高校生の壱加に一目惚れした小学生の依智は猛アタックをするが、距離が縮まることはない。
付かず離れず、出会ってから約15年。
同居が始まってからは、7年が経つ。
相変わらず関係性は先輩の弟・兄の後輩のまま。
近づいたかと思えば、遠く離れていってしまう。
壱加も依智を大切に想っているのは確かなのに。
それは、情か、恋か。
二人の名前にまつわるコンプレックス、過去の傷、そしてすれ違いを越えて。
「苦くて、少し甘い」日常を生きる二人の物語。