あらすじ
『浮世風呂』とは江戸時代後期(1800年台前半)の作家、式亭三馬によって書かれた滑稽本です。銭湯を舞台にして、庶民の日常会話や人間ドラマを克明に描いた作品です。
本作は、文化6年(1809)から文化10年(1813)にかけて刊行されたようです。
言ってみれば、江戸時代版、『テルマエ・ロマエ』。
江戸の街は世界屈指の識字率を誇り、江戸時代後期になると、江戸の街を中心に庶民も本を読むようになり、庶民向けに読みやすく挿絵も多い滑稽本や洒落本が多く出回っていたようです。
今でいうライトノベルのような立ち位置でしょうか。
当時は本は高価なものだったので貸本屋さんから借りて読むのが流行ってたんだとか。
この浮世風呂も、原文は江戸時代の文学特有の読みにくさはあるものの、面白おかしく書かれた物語なので読み応えがあります。会話文は文語体ではなく、当時の庶民の『話し言葉』を忠実に再現して書かれているのも特徴です。
意外と江戸時代の人と会話できるのでは!?と錯覚させられます。
有名な作品ですが、意外にも読みやすい訳本はなさそうなので、この『浮世風呂』を私なりに解釈して、読みやすい現代語訳にしてみようと思いました。
『浮世風呂』はリアルな江戸時代の庶民の会話がひとつの醍醐味の作品なので、会話文は極力原文のままで書こうと思ってます。
時代劇や大河ドラマでも出てこない、200年前の日本人のリアルな会話を味わっていただけたらと思います。
原文は角川文庫の『浮世風呂』を参考に校注を参考に読み進めました。
原作を知っている方がいて、間違いや気になる点があればすみません。