あらすじ
現代社会は《システム》に支配されている。
ステータス、レベル、スキル、ギルド――
それが強さと価値を決めるすべて。
炎や光のような属性を持つ者は英雄となり、
時には世界の法則すらねじ曲げる《希少属性》が現れることもある。
だが――
黒石蓮 (くろいし・れん) に与えられたのは、ただの《闇》。
無能と嘲られ、利用され、仲間に裏切られ、
ダンジョンで命を落とすはずだった。
その瞬間、目覚めた力は――
《虚無 (ヴォイド)》。
モンスターを呑み込み、力を奪い、影の軍勢を生み出す。
さらに深淵から現れた影獣が告げる。
「――待っていたぞ。我が主よ。」
英雄でも救世主でもない。
ただ自分のために歩む、冷徹な影の使い手。
これは、すべてを喰らい、
世界の法則すら呑み込む少年の物語。