あらすじ
物語の舞台は函館市。ミサンガの糸のように絡み合う四つの時代【西暦千九百十二年、二千七十年、二千二百年、二千三百五十年】を、タイプライターが時空を超えて繋ぐ物語。
遥か未来、西暦二千三百五十年の函館中央図書館。ロボット司書のオズベルトがタイプライターを叩く。
カタカタチーンと鳴るその音は、時空の扉を開く鍵となる。最初の物語は、西暦二千七十年の佐久間(さくま)律(りつ)(二十五歳)と、明治四十五年(千九百十二年)の木村拓真(二十四歳)の絆を描く。タイプライターと神秘の鯨が、過去と未来をミサンガの糸のように結び、歴史の秘密を綴る物語。
語り部 オズベルト