あらすじ
西暦二×××年。
人類は突如として「寿命」を失った。
三十歳で肉体の老化が止まり、誰も死ななくなる。
すでに老人であった者はその姿のまま固定され、衰えた肉体を抱えたまま永遠に生き続けることになった。
歓喜ののちに訪れたのは、人口増加による混乱、資源の枯渇、そして「死ねない老人たちの絶望」だった。
数百年が経ち、数千年が経ち……人類はやがて「死なないこと」に飽き、ただ存在するだけの生物へと堕していく。
そして二千年後。
空に再び現れた光は語った。
――「寿命とは、終わりがあるからこそ意味を持つ枠だ」と。
終わりを失った人類が辿り着く結末とは。
そして、寿命を取り戻したときに見出すものとは。