あらすじ
新聞部...
あなたはどんな部活を思い浮かべるか。
・校内で人気者のスクープをかき集め、青春の一ページを紡ぐ存在。
・先生や生徒会のスキャンダルをつかみ、生徒を扇動する邪悪な存在。
・校内の取り組みを校内や地域に発信する、人のつながりを創る存在。
・課外で取材に赴き、部員自身が社会に出る練習をするためのサンドボックスとしての存在。
漫画やアニメの世界だと、前者二つのイメージが大きいだろう。ただ、現実は後者の二つが正しいイメージだ。
部員それぞれが目標に向かって日々努力する環境。活動も情報を発信する側として、情報を緻密に精査し、正しい情報のみを新聞に掲載する。これが、一般的な新聞部である。
ただ、彼の高校は一味違うようだ。
佐藤 夙《なぎさ》 (16歳)
彼は、〇〇県の私立高校に通う男子高校生。高校入学後、新聞部に入部する。
入部後すぐ、彼は彼の高校の新聞部が特殊なことに気が付く。
というのも、彼の高校の新聞部は、まるで世俗のマスコミの競争のように、部員間で購読数や掲載枠の熾烈な競争が発生していたのである。
そこは、モラルなどゼロの世界。購読数が目標より足らなければ、担当の部員は、校内記事やサイトへの掲載枠の優遇を得られなくなり、部での地位が低下する。だから、新聞部員は購読数を稼ぐために、日々部活に精進しなければならない。
当然、彼も例外ではない。購読数を稼ぐために、生徒の心を掴む記事を作ることを目指し、仲間と共に部活に励んでいる・・・はずである。
さて、今回の物語は、そんな新聞部に所属する、彼と彼のチームの間で起きてしまった珍奇な話である。