あらすじ
世界の境界が崩れていき、日常は血と腐敗の匂いに染まる。
突然、異形の怪物が見えるようになったニート少年・牧村莉亜夢は、自分の目が、心が、どこまで狂っているのかも分からないまま、現実と悪夢の狭間に追い詰められていく。
夜の町を徘徊し、悪党を残酷に狩る高校生・有村朝夫。眼鏡の奥で蠢くのは、正義か狂気か、もはや誰にも判別できない闘争心と殺意。血に濡れた手を震わせながら、彼は快楽に近い正義の喜びを噛み締める。
そして、復讐と暴力に取り憑かれた若きヤクザ・伊達恭介。彼の足跡は町を死と絶望に染める。幼少期に見た地獄の光景が彼の精神を凍らせ、残虐はもはや本能の一部となった。
三者三様の暗黒が交錯し、やがて町を覆うのは悪魔の微笑みと血塗られた静寂。誰も救われず、悪夢は現実に溶け込み、逃れられない狂気がすべてを飲み込む――生き残る者はいないかもしれない。
登場人物
牧村莉亜夢
自分を殺し続ける不登校の少年。異形の怪物の存在が彼の精神をじわじわ蝕み、現実の境界を破壊していく。
???(謎の怪物)
体に無数の触手、ヘドロに埋め込まれたガラスのような瞳。その視線は狂気を宿し、莉亜夢の理性を壊していく。
・・・
有村朝夫
夜の街を支配する悪党狩りの高校生。弱々しい眼鏡の少年に見えるが、その内側で暴力と正義が異常に融合し、殺意は快楽に変わる。
立花欣也
暴力と性への執着が凶暴に膨れ上がった仲間。十七歳にして大人を遥かに凌駕する肉体と破壊衝動を持つ。
清田隆平
冷静さと理性を装うが、血と金の匂いで理性は崩れ落ちる。警棒の一撃に狂気が宿る。
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伊達恭介
幼少期に地獄を見た若きヤクザ。冷酷な頭脳と容赦のない暴力で町を支配し、殺戮は彼の本能に組み込まれている。
工藤憐
恭介に忠実な少年。人間離れした身体能力で暴力の舞台を恐怖の劇場へと変える。
仁龍会幹部たち(井上、関根、尾形)
権力と暴力の象徴。裏切りと死の連鎖を自在に操る冷血者たち。
尾形由美
わがままに育った娘。周囲に混乱と破壊を撒き散らし、狂気の連鎖に拍車をかける。