あらすじ
女漫画家・若崎千尋は春先、連載を打ち切られて傷心のところを恋人の流一に誘われ、デートに向かう。流一や家族から仕事や今後の生活についての問われ、将来を憂う最中だったが、その日浜辺でアクアマリン色をした奇妙なキューブ型の石を見付け、持ち帰った。
その晩から千尋は、海の中を泳ぐように空を飛ぶ夢を見るようになるのだが、夢の中で空を飛ぶ鯨と出会う。
AQと名乗るその鯨は徐々に言葉を話し始めて...
現代編と並行して描かれる、遠い未来。
滅びゆく地球の復活を期待し、地上から宇宙、或いは地下へと移住を始める人類。そんな激動の時代の只中にあり、橋爪エリは或る研究を進めていた...
※本編は現代編と未来編に分かれ、章ごとに交互に入れ替わりながら物語が進行します。また、現代編は時系列順に話が進みますが、未来編は結末から時間を遡りながら話が進みます。各章の数字が時系列に沿った物語順です。
要するに、「映画『メメント』の演出を小説で表現したらどうなるだろう?」という興味と挑戦から本作は生まれました。