あらすじ

年下騎士×年上官吏もの。 平民で魔石鑑定士だったセレストは、ダグロス王国の組織である印章院の「印章官」となった。 家紋・商会紋の管理と、その体現物である印章指輪の作成を行う印章官は、元来貴族の男子が就く職位だったため、セレストは冷遇されていた。 そんなある日、第二王子がやって来た。魔石鑑定の確かな実力を持つセレストに、王子は服飾ギルド長の所に行って来いと指示を出す。 そのセレストに護衛騎士のディノス=クロスターが就けられることになった。 服飾ギルド長のところで偽造書類を発見したり、偽造の印章指輪を発見したりする中で、平民であるセレストにも真摯に対応するディノスに、セレストは徐々に惹かれていくことになる。 しかしながら、セレストはディノスの過去を知ることになる。彼は現在行方不明の印章官の護衛をしていたというのだ。自分を必要以上に守ろうとするのは、その印章官を失った経験からくるものだと勘違いしたセレストは、自覚した恋心を封印することを決意する。 そんな中、第二王子から闇オークションへの参加を命じられる。出品される魔石を次々競り落としたセレストは、主催側から警告をくらい、媚薬を盛られてしまった。その処理をディノスが手伝うというハプニングが起こり、彼を好きだと自覚しているセレストは苦悩する。 この時期からディノスもセレストを意識するような言動が多くなり、その距離感にセレストは戸惑うことになる。 今までの調査の結果、ペロー産の魔石が怪しいと判断した王子は、ペロー伯爵領を調査することを決定する。その先行調査員としてセレストが選ばれた。ディノスは城に残ることになってしまったため、自分の代わりにと魔石の指輪をセレストに貸した。必ず戻って来て欲しいという抱擁とともに。 先行調査に出かけたセレストだったが、その道中、何者かに拉致されてしまう。拉致された先で、行方不明の印章官を発見し、彼を連れて脱獄することにした。脱獄に成功したセレストは、神殿に逃げ込み一夜を明かす。神殿に追っ手がかかり、そこから逃げ出したセレストたちは、街の大通りで見つかってしまう。絶体絶命の危機の時、現れたのはディノスであった。 彼によって助けられたセレストたちは、ペロー伯爵の調査にやってきた王子一行と合流することになる。 ペロー伯爵邸を捜査した一行は、そこでペロー伯爵の悪事を把握する。関係者を拘束し、一連の事件は一端の終結となった。 それから一ヶ月後。 ディノスは拉致されていた印章官の側に居ることになった。そのことを寂しく思いつつも、これで良かったのだと納得するセレストだったが、そこにディノスが現れた。 ディノスはもう一度自分をセレストの騎士にして欲しいと懇願する。 その理由を尋ねたところ、ディノスはセレストを愛しているからだと答える。自分に素直になったセレストは、彼の気持ちに応え、気持ちを確かめ合ったのだった。

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カクヨム2025/09/21
  • 現在の作品ペローの魔石~心配性騎士と苦労性印章官の事件簿~